- うめ
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うめ【梅】〔「梅」の字音「メ」に基づいてできた語〕(1)バラ科の落葉高木。 中国原産。 古く日本に入り, 観賞用庭木として珍重されている。 葉は卵形で先がとがり, 鋸歯がある。 花は早春, 葉に先立って開き, 白色・淡紅色の五弁または重弁で芳香がある。 果実は球形の核果で酸味が強く, 梅干しや梅酒とする。 未熟時に生食すると中毒することがある。 ﹝季﹞春。 《二もとの~に遅速を愛すかな/蕪村》(2)梅の果実。(3)家紋の一。 梅の花を図案化したもの。(4)「梅襲(ウメガサネ)」に同じ。〔中古以降「むめ」と表記されることが多い〕~と桜美しい物・よい物が並んでいるさまのたとえ。~に鶯(ウグイス)よい取り合わせのたとえ。 仲のよい間柄のたとえ。~は食うとも核(サネ)食うな中に天神寝てござる生梅のたねには毒があるから食べてはいけないという戒め。IIうめ【梅】姓氏の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.